id:suikanさんのところで話題になっていたので、こちらにも。
わたしは、分子生物学、生化学、天文の論文にしか詳しくないのですが、まず、これらの論文では、引用ですらあまり行われません。
だれだれのいつの論文かということが示されるだけです。
どの雑誌の論文誌ののページかは、末尾の引用文献の一覧を見るとわかるようになっています。
linkのポインターを示すということには制限はないことは、インタ−ネットでの経験からもよくご存知と思います。
このあたり、分野によっては、字句の一つ一つが大切なことが多いでしょうから、引用が頻繁にされるケースもあるでしょう。
ご存知のように研究に使う場合は、引用元が論文に限らず、引用が認められています。
どの範囲までが引用かとかしばしば議論される所以です。
Natureとかの商業雑誌はもとより、最近は、学会で発行される論文誌も出版が出版社に委託されることが多くなりました。
この辺りは、Webでの公開のknown howを見越してというケースが多いような気がします。
#自鯖を管理するのにはコストがかかります。
で、論文の著作権の管理は、おおむね出版社に権利委託されている形のはずです。
たとえば、論文の1ページ目の欄外に、コピーするなら、1回につきいくら払えと書かれているケースがあります。
ただし、著者へ印税が支払われることはありません。
でも、その代わりというか、著者自身による論文の公開については、ゆるい気がします。
自分のWebページにpdfおいてあるなんてケースは、珍しくありません。
#厳密な権利委譲は、論文投稿の規定に書かれているのでしょうが、雑誌掲載のフォーマットのまま著者のWeb置かれているケースなんかは、運用でお目こぼしがあるだけのようにしか思えません。
以前は、別刷りを出版社なり学会から買って、配布というケースが多かったですが、物理関係(天文)に至ってはpreprint serverなんてのまであります。
priority確保を狙って、ライバル研究者に論文投稿時点で原稿を送りつける著者がいたなんて噂を聞いた覚えがありますが、それのpublic版です(w
図書館でのコピーについては、以前の日記に。