meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

第3回小惑星ライトカーブ研究会

国立天文台に会場を借りて行われた上記会合に参加してきました。
小惑星の光度観測のMLのオフ会という位置づけのようですが、参加自由です。


招待講演の1つめは、JAXAのT先生によるはやぶさの成果の話題で、Scienceに論文が出たばかりで、次の論文をNature宛てに準備しているところと言うことで、ホットな話題が聞けました。
2つ目は、ディープインパクトについての倫理的な問題提起、天体に大きなインパクトをあたるような探査の是非はどうかという話題提供でした。ご自身が、衝突をテーマに研究をされてきた、電通大のY先生のお話だけに重みがありました。
天体について神秘的な存在と捕らえる向きの人だっているし、事前に、もう少し協議や合意が必要なのかも知れないというお話でした。


主催者の意図を多く超えて(?)、第1回から、高度な研究発表が続いている会ですが、今回は、光度曲線に話題を絞ったたとかで、やや参加者が少なめでした。
もとのように、もっと、小惑星の物理全般に広げて開催しようかかどうかという話題が、懇親会で出ていました。


一般の発表で興味が引かれたのが、Murayamaが、2重小惑星であることを光度変化の観測から発見された、石川県満天星のTさんの発表で、その成因について、皆さん大変興味がある様子で活発に議論をされていました。

近日中に発表資料が、Mさんの小惑星ライトカーブ研究会のWebにアップされるはずですから、詳しく知りたい方はそちらを。