meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

安定同位体分析

先日、植物生理学会の論文賞の受賞記念講演を聞きました。
水チャンネルのアクアポリンをCO2が通るのを実証した研究です。


アクアポリンのCO2の通過は、同位体毎に通り易さが違うことを利用したの研究です。
天然にも、重さの違う13Cとか18Oとかの同位体が僅かながら存在します。
というわけで、微妙に重さの違うCO2も存在します。
で、CO2を植物に与えた後に同位体の存在比の変化を調べると、植物体内で起こった現象を推定することが出来ます。
装置から自作されての立派な研究だったのですが、発表で、「世界に何台も無い装置」だと言われていました。
いや、似た自作装置が、先日まで、うちの研究室にもあった様な?
うちは、酸素の同位体比を調べていたけれど、酸素そのものでなく、熱した炭素を使ってCO2にしてから調べていたので。
世の中狭いやね。


ちなみに、(先日も書いたと思いましたが)、受賞されたHさんは、和歌山大学の天文のT先生の奥さんです。
世の中狭いやね。