meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

分子生物学会3日目

やっと会場で無線LANがつながったので書き込み。
午前中は、たんぱく質分解のシンポジュームを聞きました。


ポスター発表では、シロイヌナズナのDAD(phospholipase A2)の研究が目に止まりました。病傷害やストレスの時に働く植物ホルモンのジャスモン酸の合成経路の酵素です。
わたしも、光とジャスモン酸の関連に興味を持って研究していて、大阪市立大学のI先生の作られたAOSという酵素を欠いた突然変異体のイネを材料に1つに使っています。AOSというのも、ジャスモン酸の合成経路の酵素の1つです。で、AOSの欠損株は、雄しべの葯が開かず花粉が飛び散らないので種ができない(不稔)なのですが、DADの場合はどうですかと発表されている方に聞いたら、やはり、葯の開裂が起こらず不稔だそうです。ジャスモン酸はどうやら確かに葯の開裂に関係しているようです。