meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

120403

Mayhillでは、SN 2012aw, V838 Mon, OT J134015.9-350512でした。


つくばは、昼間、あれだけ、大風+雨だったのにもかかわらず、予報通り、夜半過ぎに晴れました。
EX Lup, V1280 Sco, V841 Oph, nova Oph 2012, V2523 Oph, V5097 Sgr, V4332 Sgr, V4018 Sgr, HR Del, V5101 Sgrでした。
V4332 Sgrは、Atel4013で、赤外では明るい報告があったので、Icで撮ってみました。
写るには写ったのですが、隣の星と近すぎて、測れそうもありません。
この星、V838 Monと同じような星とされていますが、眼視も含めて、初観測でした。
#1992年当時は、明け方なので、観測しなかった??

著作隣接権

「この作品が売れたのはオレ様のおかげ」? 出版社の著作隣接権は「誰得」なのか (ITmedia)
これまで、文章でかわして来なかったからといって、やはり、何がしかの成文化した契約は必要と思います。
出版社に著作隣接権を認めるか否かは、Yes/Noの2択でなく、出版社にどこまで権利を認めるかという議論だと思っています。


例えば、企画にまで、編集側の権利を認めてしまうとなると、私家版変光星の観測を、ゼロから書き上げ直して、フリーで公開しようかという時に困ります。
特許も、アイデアには権利を認めないですし、現状の著作権のように、執筆された原稿そのものに権利は制限するべきだと思います。

校閲とは、ただ字の間違いを探すだけではありません(それは校正です)。日本語のおかしいところやわかりづらいところも指摘されますし、そこでよりよい文案も提案してくれます。またたとえば「この時間で新宿から松本まで行けたかどうか」などの事実関係もチェックしてくれます。丁寧に時間をかけてやる場合は、「寛政4年のこの日は大雨だったので隅田川を渡るのは無理だった」とまで指摘されます。
上記、「この作品が売れたのはオレ様のおかげ」? 出版社の著作隣接権は「誰得」なのか (ITmedia)

天体観測の教科書 変光星観測編orz
#月天の連載では、式の間違いを指摘していただいた事があります。

V4332 Sgr

1994年山本稔さんが発見された増光天体です。
惑星のような天体が落下したか、星同士が合体した天体と言われています。
V838 Mon, V1309 Scoも同様な星と言われています。


しかし、AAVSOのこの光度曲線、リアルなのでしょか
光度変化の推移が、V838 Monに似ていますね。
本当だとすると、何度か起こっている再増光は、ライトエコーでしょうか?
最初に急減光しているところはよくわからないですが。
#日本では、この急減光までで、観測が終わってしまっていて、その後の、観測がありません。


Strong linear polarization of V4332 Sgr: a dusty disc geometry T. Kaminski, R. Tylenda
をみると、スペクトルも、V838 Mon(というかL型星)に似ています。
V838 Monみたいに、その内に、徐々に明るくなるでしょうか??


V4332 Sagittarii: A circumstellar disc obscuring the main object T. Kaminski, M. Schmidt, R. Tylenda
あ、星周ダストはやはりあるのですね。


しかし、ここ20年足らずで3例ですか?
だれか、頻度の論文を書いていたでしょうか?


(追記)
光度曲線の後半のガタガタした部分は、Albert JonesさんとWilliam Albrechtさん, Danel Overbeekさんの観測が主です。
どなたも、ベテラン観測者なので、星違いという事は無いと思います。また、これだけ変光してるのですから他の星のデータの混入という線も低そうです。
でも、この変光について言及している論文が見つかりません?
どなたか、この頃の写真はありませんか?8等なら写っていそうです。


(追記2)
例のAAVSOの光度曲線ですが、V4362 Sgr(nova Sgr 1994 no.2)のデータの混入ですね。
解決しました。
ちなみに、V4332 Sgrは、nova Sgr 1994 no.1です。
実際は、新星では無いので、欠番?