meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

ミラの明るさ

今年の極大は、ずいぶん明るく、話題になっています。
私自身も取り上げげました


で、2.1等だ、2.3等だとか、かまびすしいですが。
これが、難しいです。
どうも、人によって見え方に個性があるのは、ミラキャンペーンの眼視観測等をみるとすぐ気づきます。
で、これが、個々の眼の差なのか、市街地なのか空の暗いところか等の環境の違いによるものなのか、要因が特定できません。
比較星光度は、キャンペーン用の星図で統一されているのでしょうが、どの比較星を使うかは、各自に任されていますし。
そこで、わたしは、Aさんが、◯×等で観測しているのなら、確かに、Aさんにはそう見えているのだろうなと納得することにしています。
個人の目測の癖というやつです。


そもそも、2.1等と言ったて、それはどのバンドでなのという問題があります。
AAVSOへの報告やわたしのTAO Surveyでは、V等級では、2.4等あたりの値が出ているようです。
それが、B等級なら3等台でしょうし、Iならマイナス等級だそうです。
眼視(実視)等級の定義は一概にはできません。
#最近は、眼視観測用の星図でも、比較星光度にはV等級を採用していることがほとんどですが、眼で見た感じと一致するかというと、必ずしもそうと限らず、難しいです。
#で、眼視観測でも、PO-1フィルターをかけて波長を制限して目測したらどうかという提案がされたことがありますが、実施例も多くないし、有効化かどうかわかりません。


まぁ、結論としては、ぐたぐた言わず、今年は明るいねくらいの話でよいのではないでしょうか?
#極大光度の推移等を調べたい場合は、眼視等級は、複数の観測者の平均を取った値を採用するのが良いと思います。