THE VERY LONG BASELINE ARRAYは、全米各地に配置された電波望遠鏡からなる大型干渉計です。
電波は、光より波長の長い分、そのままでは分解能で劣るのですが、波長の長い分、光より干渉させ易いので、大型干渉計を用いることで、光より高い分解能を実現しています。
#まぁ、電波源で無いと受からないという制約はありますが。
また、VLBAと他の国の電波望遠鏡を組み合わせることによって更に分解能の良い干渉計として使ったり、衛星と組み合わせて干渉計を構成するVSOPなんてのまでありました。
このVLBAの運営に関して、2007年に、2012年以降は、運営費の半分をNSFの予算でまかなうか、さもなければ廃止という勧告がなされたそうです。
勧告を受けて、日本の負担分を拠出できる様にしようという働きかけが行われて来ましたが、実現していないようです。
国立天文台によるVLBA運用経費支援の要望に関して（草案）
来年度という時限を前に、要望書にたする意見募集が行われています。
日本のVLBIとつないで干渉計にすることは勿論、留学等を通して日本の研究者を育てて来た装置だと思いますので、存続されることを願っています。
