解析目的でも、育種目的でも、人為的な突然変異を起こさせて作った変異体を使うことがままあります。
変異前と変異後の遺伝子を比較して、原因となっている遺伝子を同定するとかです。
それに対して、最近、自然変異の利用みたいなことが話題に上がることが増えました。
例えば、生育していた地域の違いで感光性などに差が出ます。
#エコタイプとか呼ばれたりします。
人為的な変異体の選抜では、変異率の低さと扱える集団の大きさから、必ずしもベストの変異体が得られるとは限りません。
そう分かっていても、当面手元にある変異体で解析を続けないといけないというケースは多いです。
それに対して、すでに、自然界で選抜を受けた変異なら、有用性が高いのではないかという考えです。
#組換え体を使う場合と比べて、扱いが楽だしという文脈で自然変異の利用ということが出てくることもあります。
いえ、昼、ナスを食べていて、「長いナスと丸いナスと品種によって違うけど、これて自然変異だよな」と思ったからでした。
#細胞伸長、分裂、どちらが原因とも思いましたが、すでに葉などを用いて進められている研究と結論は同じなのでしょうね??