meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

新星捜索

このところの新星発見の日本の独走態勢は、海外での新星捜索が下火だからだと思っていました。
以前は、オーストラリア勢も、頑張っていたのですが。
なお、V5586 Sgr=nova Sgr 2010 no.2の報告で、チリのLillerさんのお名前を拝見しました。ご健在のようです。


でも、最近見つかったような、早い新星だと、発見のチャンスのある日にちは限られている事になります。
それを、ひさしぶりの晴れ間の中、一網打尽ですか、すごいですよね?


しかし、そうすると、日本が晴れるのを待って増光しているってことなります?
な訳はないので(?)、実は、日本の天候が悪かった内に見逃された新星も沢山ある可能性があります。
MOAとか、バルジ方向のサーベイでひかかってないのでしょうか?
#こういう話題を新星の研究者の方々とすると、「見つかっているけれど、興味がないので放置されているのではないか」という話になるんですが、本当のところはどうなのでしょう?


最近は、銀河系内の新星の出現数に興味を持っています。
他の銀河での出現数と銀河の大きさの関係から、推定数は出ています。
実際の発見は、銀河の中心方向は、可視では遮る物が多いので観測的な実証が難しいです。


なお、新星出現数がわかると、

  • 銀河内の星のポピュレーション構成がわかって、銀河の構造や進化の理解が深まります。
  • 新天体発見賞のメダルを毎年どれだけ用意すればいいかわかります


ところで、サーベイの真似事を始めて気づいたのは、日本の天候の不安定さです。
視野をずらしながら撮っていく方法ではここがネックです。
先日の青山学院大学ガンマ線バーストの即応観測システムを見て思ったのですが、流星観測みたいに、多連カメラをつくれないでしょうか?
西山・椛島さんコンビのシステムや、西村さんのデジカメを複数揃えるとなると、お金がたくさんかかりますが、型落ちの一眼デジカメや、ST-8300Mならなんとかなるのではないでしょうか?
#同時にシャッターを切るシステムを作らないといけませんが。
#1台なら、Canonのデジカメは、MaxImDLから撮影できるので、ASCOM制御も夢ではないのですが、多数のカメラを同時制御するようにはできてません。


あと、ネックは検出システムです。
日本で一番活躍しているソフトは門外不出だとかいうような噂です??
だれか、フリーのソフトを作りませんか?
#ここら辺、実は海外に期待しているのですが。pushしてみる価値アリ?
#あ、日本にも、MISAOのPIXY2はありますが。