meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

日本気象学会公開シンポ

つくばで日本気象学会の春の大会が開かれたのに合わせて行われた公開シンポジュウム
「異常気象に挑む-極端な降水現象の理解と予測を目指して」
を聞いてきました。


気温が、直線的に増加する傾向にあるのに対して、降水量は長い周期の増減傾向があるものの、増加傾向は見られない。
ただし、雨の降り方で分けて傾向をみると強く降る雨は増えて、弱く降る雨は減っている。
気候予測のプログラムでの結果とも合っているとのことでした。


地球温暖化との関係は、強くはいえないという感じ、また、100年くらいのトレンドでは何も言えないという意見も多かったです。
普段の天気予報解説などで言われているのと同じですね。
でも、漠然と人々が、最近は豪雨や台風被害など増えているのではないかと心配しているのも確かで、そこらあたりに、もう少し突っ込んだ話も欲しかったかなという印象でした。


生活に密着していそうな気象の話題ですが、学会としては、このての公開シンポジュウムは、始めたばかりということでした。
演者や質問にたった学会内部の人からもいわれていましたが、公開シンポにしては、専門用語が飛び交う難しい内容でした。
まぁ、啓蒙などという斜に構えた態度の講演会より、良かったのではないかと。
こういう面白い研究をしているんだと雰囲気を知ってもらえるだけでよいと思います。