meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

イネの遺伝子は3万8000個

イネゲノムの国際コンソーシアムの論文がNatureに載ったらしいです。
今日は、夏休みで自宅なので、まだ、現物を読んでません。


塩基配列は、大分前に決まっていたわけですが、その中の遺伝子の数を確定する作業は、これが結構、難物です。
塩基配列の特徴から、コード領域を予測するプログラムは、結構、研究が進んでいるわけですが、本来、1つの遺伝子が、複数に分かれて予測されたりして、その結果を解釈するのには、いくつもの困難があります。
もちろん、このために、cDNAを網羅的に解析することも行われていたのですが、特定の時期、特定の器官で、少量で働く遺伝子なんてのもありえるわけで、なかなか、すべてはカバーし切れません。


で、もろもろの結果を、取りまとめて、今回、遺伝子の総数を決定したということでしょう。
遺伝子にコードされているのは、あくまでも、タンパク質(+最近存在がわかってきた調節用のRNA)でして、そのうち、機能のわかっているのはやっとこ半数です。
これから、遺伝子>生命現象へは、まだ、長い道のりが待っています。