meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

イネ収量調節遺伝子を特定

産經新聞の記事で知りました。
Science Express articleに載った名大の芦刈さんらの論文。


ハバタキとコシヒカリで収量に関するQTL解析をして、実態がcytokinine oxidase/dehydrogenaseだと突き止めた論文。
籾数が増えるとのこと。


収量に関する形質は、減反減反の日本では人気がないけれど、世界的にみれば大事な研究です。
日本だって、耕作面積あたりの収量を増やせれば、コストダウンにつながりはず。
従来の多収品種は、味の面で劣っていたので、飼料用途とかバイオマス原料とか用途が限られていたけれど、遺伝子が特定できると、コシヒカリとかにも応用が効きます。