meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

擬体

クリフトファーリーブさんのことを伝えたBBCのTVニュース。
彼が、幹細胞研究に関心を寄せていたことから初まって、アメリカ大統領選挙でもヒト受精卵幹細胞研究が争点に1つであることも伝えていましたが、それは、どうかなと。
骨髄損傷の治療とか、アルツハイマー症の治療につかがる可能性について触れられていましたが、それも、違うんでないかと。
ただし、わたしは、現在のアメリカでの規制にも懐疑的ですが。


発生分化の研究における幹細胞研究の重要性は認識しているし、むしろ推進派ですが、それは、ヒトでなくていいと思います。
#植物細胞なんて言う、体細胞からして、全能性を保っている細胞を普段相手にしているので、なおさら。


移植にまつわる、倫理面では問題なしとしても、感情的に最終的にのこる割り切れなさを考えると、私としては、どちらかというと、人工臓器待望派です。
で、攻殻を思い出したので、タイトルの擬体となった訳ですが、あれは、あれで、ナノマシンとかいうSF独特のギミックを使って、無理を通しているところがあって、無理っぽいですが、一部の臓器血液には、人口臓器が実用化されないかなと思っています。


ちと、応用面への懐疑論に偏った文章になってしまいました。
胚を使った研究全般についての私の考えは、また、おいおい?
でも、わたしのへなへなな文章より、Natureの9/2号のcommentaryに「Polotics, moral and embryo」というのが載っていますので、読む機会がある方は、そちらを是非。
アメリカにおける現状と問題点がよくまとまっています。キーワードは「胚」に基準を置いた政策の問題点。レーガン元大統領婦人が、アルツハイマー研究の関係から容認に動いていることなども、さらりと触れられています。
わたしは、月間ダイジェストで、日本語で読みました。