meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

SBIG STC-428-Pテスト

SBIG STC-428-Pのテストで、CY Aqrを撮ってみました。
https://meineko.com/ccd/CYAqr-0015B.jpg
https://meineko.com/LC/CYAqr-LC-428-P.jpg
28cmSCTにつけたのですが、焦点距離が2740mmと長すぎるので苦労しました。
B filterで、StackProで、30秒露出です。冷却温度は、-10度でした。
StackProには、gainによって、low, medium, highのモードがあります。
CMOSは、gainを低くすると、ダイナミックレンジは広くなるのですが、readout noiseが高くなる傾向があります。
そこで、mediumを使ってみました。AAVSOのセミナーで、mediumが良いのではと言っていましたので。

SBIG STC-428-P

SBIGのCMOSカメラです。
末尾のPは、Photometryだそうで、測光用をうたって、フィルターホィールとセットにして販売されています。
測光用と煽られて、指を加えて見ているわけにはいかないので、導入しました。

近年、民生用のCCDセンサーチップは製造中止になりつつあります。CMOSカメラしか手に入らなくなりつつある中で、CMOSカメラでの測光は注目を浴びています。まぁ、デジカメでの測光の実績を見れば、測光に使えるのは自明なのですが。

CMOS、CCDそれぞれに長所と弱点があるのですが、アマチュアが普通に手に入れられるカメラで問題なのは、市場のニーズから、ピクセルサイズが小さいものが多いことでしょうか。
必然的に12ビットになってしまいます。しかし、読み出しが速く、読み出しノイズも小さいというCMOSの特性を生かして、16枚スタックスすれば、16ビット相当になります。
SBIGでは、その操作をStackProと呼んでいます。
MaxImDLは、このStackProに対応しています。
#SBIGが、Dffraction limitedの一部になったので、その辺りの対応は抜かりがないですね。
#なお、FLIのCMOSカメラKL400も呼び方は違いますが、同様の機能を持っているようです。

この辺りの詳しい話は、AAVSOのオンラインセミナーのCMOS測光の回で詳しく解説されています。

さて、手元にあったOptolongの36mmの測光用フィルターを付けて、準備は万端なのですが、天候が思わしくなくて、まだ、十分、テストが出来ていません。
そのあたりは、おいおい報告します。
https://meineko.com/etc/428-P.jpg
https://meineko.com/etc/428-P-2.jpg

ASASSN-20mg

最初、マイクロレンズ現象候補として報告されていた突発天体です。
その後の光度変化の様子からマイクロレンズ現象の可能性がなくなりました。


撮ってみました。さて、何なのでしょう?
https://meineko.com/ccd/ASASSN-20mg.jpg

New TAO survey

光学系を15cm反射(F2.8)にしました。
久しぶりのニュートン反射です。合焦範囲が狭いので、苦労しました。有り合わせのパーツで接続用の延長筒を作りました。後で、もっとまともな延長筒に換える予定です。
加えて、屋根が低いので、北極を向けたままparkさせるのに苦労しました。
iPolarは使えました。画像認識で、目印に極軸を合わせろと言う指示が出ました。
まだ、ケーブルが架台経由になっていません。
https://meineko.com/etc/TAOnew-101.jpg
https://meineko.com/etc/TAOnew-100.jpg
https://meineko.com/ccd/M31-newTAO.jpg
M31を撮って見ました。Icフィルターで30秒です。思ったより極限等級は良くありません。14等台です。まぁ、市街地なので仕方ないです。最近、16等台の銀河系内の新星が検出された例があるので、もう少し暗くまで撮りたいです。