meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

金環日食

12/26の金環日食をグアムに見に行ってきました。
金環日食だし、日本でも部分日食として見えるので、行く予定ではありませんでした。
年末だし、宿も航空券も取れないだろうなと思いながら調べたら取れてしまったので、行ってきました。
当日、午後にグアム入りで、入国審査に時間がかかったりしてやきもきしました。
宿のホテルの敷地内の芝生で、石に座って見ていました。
勘違いしていて、岬のように飛び出した陸地側に沈むことになってしまいましたが、快晴で、よく見えました。
金環のころには、同じホテルの宿泊者の方々が、結構、見に来ていました。
夕方の日食らしく、黄色に色のついたきれいな金環日食でした。
次の日の夕方にとんぼ返りで帰ってきました。
https://meineko.com/etc/SolarEclipse-20191226.JPG
撮影は、Nikon Coolpix 900 ND100000 ISO100 1/800秒露出

ベテルギウス

α Oriです。
冬の大三角の1つで有名です。
SRc型の脈動変光星としも知られています。
また、進化の末に、II型の超新星爆発をすることが期待されており、よく話題にあがります。


さて、GCVSには、周期2335日と載っていて、紹介される時はこの周期が言及されることが多いのですが、実際の観測では、1年位の周期での変光をしており、そこに、さらに長い変光の周期での変動が乗っています。
で、その長い方の周期にあわせて、暗くなる時期があります。
VSOLJの光度曲線をみると、長周期の変動の周期は2000日などではなく、もっと長いようです。
https://meineko.com/LC/ORIalpha_vsolj.jpg
この星は、長い期間に渡って、大金要次郎さんが精力的に光電測光の観測をされています。光度曲線の点で、眼視観測(vis:黒丸)以外の観測の殆どは大金さんの観測です。



さて、やはり、ベテルギウスのモニター観測を長年行ってるVillnova大学のGuinanさんらが、ATel #13341に、The Fainting of the Nearby Red Supergiant Betelgeuseという報告を出されました。
それを受けて、インフルエンサーのNgaさんや鳴沢真也さんがTwitterやFBで取り上げたので、最近話題になっています。
この機会を逃すと、次に暗くなるのはきっと10年以上後なので、ぜにこの機会に、暗いベテルギュウスを目で見たり、写真に撮ったりしてみてはいかがでしょうか。